Dal ライブラリ

説明

GetFEM の最初期(最初のファイルは1995に書かれていました)には S.T.L. は使用できず,名前空間 dal で定義されているコンテナが使用されていました.現在, GetFEM では,S.T.L. コンテナが主に使用されています. dal コンテナを使用する理由は,歴史的なものまたはこのコンテナの特有の仕様によるものです.しかし, GetFEM が新しいコンセプトのコンテナを開発することが目的のプロジェクトではないことは明らかです.したがって, dal コンテナの使用は可能な限りなくす方針です.

さらに, dal には静的に格納された (有限要素法の記述子,補助計算のための中間構造などの) オブジェクトを扱うための基本的なアルゴリズムがいくつか含まれています.

ファイル

ファイル

説明

dal_config.h

主に Gmm++ のヘッダーファイルとしてロードされます

dal_basic.h

可変サイズの配列コンテナ, dal::dynamic_array<T> .

dal_bit_vector.hdal_bit_vector.cc

dal::dynamic_array<T> に基づく改良型ビットベクトルコンテナ.

dal_tas.h

dal::dynamic_array<T> に基づくヒープコンテナ.

dal_tree_sorted.h

dal::dynamic_array<T> に基づく平衡二分探索木に格納された配列.

dal_static_stored_objects.hdal_static_stored_objects.cc

いくつかのオブジェクトとの依存関係を格納することができます. GetFEM で(有限要素法, 積分法, プリ処理など)を保存するために使用します.

dal_naming_system.h

手法記述子に名前を関連付け手法記述子を格納する汎用オブジェクト.有限要素法,積分法および幾何学的変換に使用されます. dal::static_stored_object を使用しています.

dal_shared_ptr.h

boost::shared_ptr を簡略化したバージョンです.

dal_singleton.hdal_singleton.cc

OpenMP に対してスレッドセーフに作られた単純なSingleton実装 (Singletonでは,各スレッドが n 個複製されます).

dal_backtrace.hdal_backtrace.cc

デバッグのために, glibc の backtrace をダンプします.

状態

安定しており,あまり開発されていません.

展望

計画はありません.