Meshモジュール¶
説明¶
ライブラリのこの部分ではメッシュの格納および管理を行います . (実際の) 要素は,それぞれの面で相互に接続されている必要があります.そのために,要素の概念,参照要素,メッシュの構造,節点の集合,幾何変換,メッシュの境界の一部さらにサブ領域を開発しています.
GetFEM には現時点で実用的なメッシュ機能はありません.複雑な対象のメッシュは Gmsh または GiD などの既存のメッシャーからインポートする必要があります.いくつかのメッシュインポート関数が実装されており,他のフォーマットに対しても簡単に拡張することができます.
getfem_mesh.h
ファイル内で宣言されているメッシュを表すオブジェクトで, GetFEM 内でのメッシュの処理の基礎としてメッシュに依存する構造体 (MESHFEM および MESHIM モジュールを参照) を管理し, (要素の追加または除去などの) メッシュ修正にも対応します.
ファイル¶
ファイル |
説明 |
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頂点の座標を含まない要素の構造について記述します. |
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節点の座標を含まないメッシュの構造について記述します. |
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節点と複数の格納節点の高速検索を可能にし,近すぎる節点を識別する節点コンテナ. |
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要素とその頂点について記述します. |
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参照要素について記述します. |
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節点の集合に対するメッシュを記述します (ただし,幾何変換については記述しません). |
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メッシュ領域 (メッシュの境界または一部) を表すオブジェクト. |
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幾何変換について記述します. |
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幾何変換の反転ツール. |
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メッシュ (幾何学的変換,部分メッシュ,並列化のサポート) を全て記述します.メッシュ洗練のためのBankのアルゴリズムが含まれます. |
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変位に対応してメッシュを変形し,復元もできるオブジェクトを定義します. |
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任意の次元の実験的メッシャー. (ノード最適化をしているため)非常に遅くそして注意して使用する必要があります.いくつかのレベル集合によって定義されたジオメトリをメッシュ分割します. |
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さまざまな形式のメッシュファイルをインポートします |
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構造化メッシュを生成します |
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スライスはいくつかのスライス操作(メッシュを平面で切る,球体と交差させる,境界面を取るなど)を行ってメッシュから構築します. (VTK または OpenDX への結果の出力等の)後処理で使用します. |
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メッシュスライスを格納します. |
状態¶
安定しており,あまり進化していません.
展望¶
現時点では,このモジュールは2つの部分に分割されており,異なる名前空間に分かれています.もちろん,1つの名前空間 ( getfem
) でモジュールを生成する方が首尾一貫しています.
注釈
ファイル名 bgeot_mesh.h
を getfem_basic_mesh.h
に変えることができます.
メッシュの効率的な保存と(節点,要素の追加,面の削除,隣接要素や孤立した面の検索などの)操作の実装方法に関する参考文献をレビューすればさらにメッシュ構造を進化させることができると思われます.
( bgeot_node_tab.cc 内の)感知アルゴリズムは近すぎる節点を識別するためのものです.より多くの調査 (およびドキュメンテーション) が必要と思われます.